「退職理由、面接でどう話せばいいんだろう」
転職活動を始めた当初、私も悩みで頭がいっぱいでした。適応障害を経て退職し、転職活動を始めた私は、面接で泣いてしまいました。「正社員になれれば何でもいい」という焦りから引っ越し業者の面接に臨み、退職理由を聞かれて言葉が出てこなかったのです。面接官に「教育業界にいたいんだろ」と見抜かれたとき、否定できませんでした。
本記事では、失敗した面接と、教育業界でうまく話せた面接の違いについて話します。「適応障害」を自分からは使わないと決めた理由、面接前にやっておいてよかった準備について話します。退職理由の説明に不安を感じている人は、ぜひ最後までご覧ください。
※本記事は私個人の体験をもとに書いています。メンタル面でお困りの人は医療機関にご相談ください。
面接で退職理由を聞かれることへの恐怖

退職理由を面接でどう扱えばいいか、まったくわかりませんでした。「正直に話したら落とされるのではないか」という恐怖ともあったのです。「嘘をついても見抜かれるのではないか」という不安もありました。退職理由について、下記の2点について話します。
- 「正直に話したら落とされる」と思った理由
- 嘘をついて臨んだ面接で起きたこと
「正直に話したら落とされる」と思った理由
適応障害での退職という事実を、面接でそのまま話すことへの抵抗感は強かったです。「メンタル不調で退職した人間を、採用してくれるのか」という疑念が、頭から離れませんでした。当時の私は、退職理由を正直に話すことと、不採用になることがイコールに感じられたのです。ブランク期間への不安も重なっていました。
適応障害での退職に、ブランクまである。面接に臨むことへの恐怖は、「どうせ落とされる」という諦めに近い感覚に変わりました。当時の私が抱えていた不安を整理すると、下記のとおりです。
- 退職理由を話したら不利になるのではないか
- 書類選考で落とされるのではないか
「とにかく正社員にならなければ」という焦りも、不安を大きくしました。自分が行きたい業界かどうかより、受かりそうかどうかで応募先を選んでしまっていたのです。
嘘をついて臨んだ面接で起きたこと
焦りから、引っ越し業者の求人に応募したことがあります。教育業界への転職を軸にしていたはずなのに、「正社員になれれば何でもいい」という気持ちで応募した面接でした。準備も不十分なまま臨んだため、面接の場で言葉がうまく出てきません。面接官に「本当は教育業界にいたいんだろ」と言われたとき、否定できませんでした。
「焦って、自分でも納得していない方向に動いていた」という事実を突きつけられた感覚でした。申し訳なさと恥ずかしさが一気に押し寄せてきて、泣いてしまったのです。面接官は責めるような反応はしませんでした。「気持ちを引き締めて、教育業界で頑張ってみてね」という言葉をかけてもらったのです。
やさしさがかえって、自分の行動を恥ずかしく感じさせました。
「適応障害」を面接でどう扱ったか:私の方針と判断

引っ越し業者の面接での経験を経て、退職理由の伝え方に対する自分なりの方針が固まりました。方針と、実際に面接でどう話したかについて、下記の3点を解説します。
- 「適応障害」を使わないと決めた理由
- 面接官の反応と、深掘りされなかった理由
「適応障害」を使わないと決めた理由
面接で「適応障害」という言葉を自分から使わないと決めたのは、隠したかったからではありません。「聞かれたときに話せばいい」という判断でした。自分から診断名を開示する必要はないと感じていたのです。診断名を伝えることで、採用の可否がどう変わるかは正直わかりません。
ただ、「聞かれてもいないことを先に話す必要はない」という感覚が、当時の私にはありました。退職の事実は正直に話す。ただし、診断名は問われるまで使わないのが私なりの線引きでした。「隠している」という後ろめたさが残るかもしれないと、思っていました。
しかし、「退職した理由」と「診断名」は別のことだという整理ができてから、気持ちが楽になったのを覚えています。
※退職理由の伝え方は個人の状況によって異なります。本記事はあくまで私個人の判断と体験です。
面接官の反応と、深掘りされなかった理由
退職理由として使った言い回しは、「体調を整えながら、次の仕事に向けて準備を進めた」というものでした。「改めて教育業界で頑張りたいと考えた」という方向性も、セットで伝えました。「教育業界で頑張りたい」という方向性を伝えられたのは、職歴に根拠があったからです。職務経歴書に明記していた教育関連の経歴は、下記の3点です。
- 公務員時代に教育委員会へ配属されていたこと
- 教員免許を取得していたこと
- 帰国後に塾でアルバイトをしていたこと
上記の3点が書類の段階で伝わっていたため、「なぜ教育業界なのか」と面接では深く問われませんでした。「体調を整えながら準備していた」という退職理由も、職歴の中に自然に収まっていたのです。
伝え方を変えて気づいたこと

引っ越し業者の面接での失敗と、教育業界の面接でうまく話せた経験の間には、違いがありました。違いを振り返って気づいたことを、下記の2点にまとめます。
- 失敗した伝え方で感じたこと
- うまくいったと感じた伝え方の共通点
失敗した伝え方で感じたこと
引っ越し業者の面接で失敗したのは、「自分の本音とズレた方向に応募していた」からです。退職理由を準備していなかったというより、応募先の選び方が自分の意思と一致していなかったのです。言葉が出てこないのは準備不足ではなく、信じていないことを話そうとしているからだということを学びました。
「なぜここに応募したのか」という問いに、自分の中で答えが出ていない状態では、準備しても言葉はぎこちないです。面接官に見抜かれて泣いてしまった経験は、恥ずかしい記憶ではあります。ただ、「自分が行きたい業界に絞って動く」という判断軸を持てたのは良かったと感じます。
うまくいったと感じた伝え方の共通点
教育業界の面接でうまく話せたのは、「職歴と退職理由がストーリーになっていた」からです。失敗した面接とうまくいった面接を比べると、違いは下記のとおりです。
| 引っ越し業者の面接(失敗) | 教育業界の面接(うまくいった) | |
|---|---|---|
| 応募の動機 | とにかく正社員になりたかった | 教育業界で働きたいという本音があった |
| 退職理由の準備 | ほぼしていなかった | 紙に書き出して整理した |
| 職歴との一貫性 | なかった | 教育委員会・教員免許・塾経験と一致 |
| 面接での言葉の出方 | 詰まった・泣いてしまった | 流れで話せた |
退職理由を「ストーリーの中にどう位置づけるか」という視点に変えましょう。うまくいったからといって、紹介した方法が正解だとは言えません。しかし、「納得できる言葉で話せているかどうか」が、面接に影響すると実感しました。
面接前に自分でやっておいてよかった準備

教育業界の面接に臨む前、私は退職理由の整理に時間をかけました。面接準備の内容と、準備が不十分だったときに何が起きたかについて、下記の2点を解説します。
- 退職理由と説明をセットで組み立てた理由
- 不十分なまま臨んだ面接で後悔したこと
退職理由と説明をセットで組み立てた理由
「退職理由」と「ブランク期間の説明」は、セットで整理した方が効果的です。面接では「なぜ辞めたのか」の後に「何をしていたのか」という流れで質問されます。2つの説明が一貫していないと、話がちぐはぐになるので注意してください。
「体調を整えながら準備を進めていた」という言い回しは、ブランク期間の説明とも接続できる表現でした。「退職後はどう過ごしてたか」と聞かれても、同じ流れで答えられたのです。面接準備をする際は、紙に書きだして思考を整理しました。紙に書き出したのは、頭の中だけだと「言えそうな気がする」という感覚になってしまうからです。
実際に言葉として書き出してみると、説明がつながっていない部分や、腑に落ちていない部分が見えます。
不十分なまま臨んだ面接で後悔したこと
引っ越し業者の面接は、準備をほとんどしないまま臨みました。「とにかく応募してみよう」という気持ちが先行して、退職理由をどう話すかを整理していなかったのです。面接の場で退職理由を聞かれたとき、言葉がまとまりませんでした。頭では言葉の断片はあるのに、うまく話せない。焦れば焦るほど、言葉が出てこなくなる感覚でした。
準備が不十分なまま面接に臨むことへの後悔は、今でも残っています。「納得していない応募先に、準備もせずに臨んでしまった」という事実への後悔の方が大きかったです。退職理由の準備は、面接の直前ではなく、応募を決めた時点でやっておくべきだったと感じます。
まとめ

退職理由の伝え方に、正解はありません。私の場合は、「適応障害」という言葉を自分からは使わず、「体調を整えながら準備を進めていた」という表現で話す方針にしました。言い回しより、本音と一致した応募先を選ぶのが大事です。言葉を準備しても、納得していない方向への応募では、面接の場で言葉は出てきません。
退職理由の説明に不安を感じている人に、本記事が少しでも参考になれば嬉しいです。私自身の転職活動の流れについては、下記の記事をご覧ください。
ワーホリ帰国後の転職活動でやったこと【2年のブランクから1か月で採用された実録】
適応障害で3回退職した私が、福祉の仕事を辞めると決めた日のこと【実録】
※本記事は私個人の体験をもとに書いています。メンタル面でお困りの人は医療機関にご相談ください。

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